もっと自由に、楽しく学びたい!海外における女性のライフデザイン事情は?

人生100年時代と言われる昨今。日本では特に少子高齢化の課題を踏まえて、女性の社会的活躍の必要性が叫ばれるようになってきました。

現在働いている人もそうではない人も、これからの人生を長期的にとらえて、自分はどうしたいか・そのためにどうすべきかを考える「ライフデザイン」が一般的なものに。

そもそも、「人生100年時代」の潮流が起こるきっかけとなったのは、リンダ・グラットンのベストセラー本「ライフ・シフト」です。リンダ・グラットンは、ロンドン・ビジネススクールの教授であり、数々の著作を発表しています。
長い将来を見据えて、一人ひとりがライフデザインを考えていこうとする動きは、海外においても大きな流れになっているのでしょうか?

書籍から読み解く!海外ライフデザイン事情

ライフデザインについて、海外の人たちはどのようにとらえているのか、ベストセラー本からその傾向を探っていきましょう。

ライフデザインを考える先駆けとなったイギリスの「ライフ・シフト」では、人生100年時代を迎えるにあたって、3パターンのライフモデルが年代を経るごとにどうなっていくのかシミュレーションしています。この本からは、

「80歳の平均寿命を前提にすると、どのようなキャリアの人であっても、生涯同じ職場・同じ仕事に就いているということはあり得ない。常に先を見据えて、スキルアップのための勉強や自己投資は必要」

というメッセージが伝わってきます。

また、アメリカ・スタンフォード大学発「20歳のときに知っておきたかったこと」(原題:What I wish I Knew When I Was 20)は、同大学で起業家精神とイノベーションを教えるエグゼクティブ・ディレクターのティナ・シーリグの著作です。

ティナ・シーリングは本を通して読者に新しい視点を持つよう促し、困難をもチャンスに変えて、素晴らしいライフデザインを描いてほしいと記しています。

アメリカから世界的なベストセラーとなったシェリル・サンドバーグ著の「リーン・イン」。Facebook社COOでありフォーチュン誌「世界で最も有力な女性50人」、タイム誌「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた著者が、女性たちに向けて「リーダーになることをあきらめないで」とエールを送った1冊です。

現在の社会的地位になるまでの過程で、葛藤や困難を経験し、同時に女性として幸せな家庭を築いてきた著者ならではのアドバイスが綴られています。

こういった本から、海外でも人々が働く期間が長くなってきたこと、今後ますます女性の活躍が広がるであろうことがうかがえます。

海外ではライフデザインのワークショップが多数!

海外の女性たちは、本を読むだけではなく、ワークショップやコーチング、カウンセリングなど、より良いライフデザインを実行するための活動にも意欲的です。

一例をご紹介すると、スタンフォード大学の「Stanford Life Design Lab」では、学生向けに多数のワークショップやイベントを行っています。本やオンライン講座、ビデオでの学習も可能。在学中の大学生活はもちろん、将来的なライフデザインを自ら設計できるような学びを提供しています。

イリノイ大学リベラルアーツ&サイエンス学部でも、学生向けにライフデザインを学ぶ「The Life + Career Design Lab」があります。これは、学生たちが想像力を身に付け、各自の学習経験と人生を結びつけられるようになることを目的としたラボ。情報発信のほか、専門スタッフが学生の研究や留学、ライフプランニングの相談にのってくれるそう。

一般の人や企業向けに用意されたワークショップもあります。「FULL AEON」は、デザイン・瞑想・心理学の手法を用いて、目的達成のためのライフデザイン設計をサポートする組織です。一対一のコーチング、企業でのワークショップなどを行っています。

日本と比べると、海外では若いうちから個々人が自分の人生について考え、理想とするライフデザインを設計する動きがあるようです。そして、気軽に体験できるワークショップやイベントが多く開催されていることが分かります。

参考:
Stanford Life Design Lab
The Life + Career Design Lab
FULL AEON

「ライフ・シフト」のブームが海外から起こったように、欧米では日本よりもライフデザインに関する学びが身近なものになっているようです。

日本ではまだ、ライフデザインの学習機会やワークショップがそれほど日常的になっていませんが、興味関心を持っている人は多いはず。自分なりのライフデザインを築いていきたいですね。

【茨城県小美玉市】地域貢献!自分でもできる!ローカル&スモール ビジネスセミナー開催レポート①

今回は、茨城県「小美玉市」の移住・定住促進プロジェクトの一環として実施されたセミナーに参加して参りましたので、その開催レポートをお届けいたします!

“小美玉市民自ら”が自分達で地域貢献できることは何か?(新しいツールを活用して)小さくても自走できるようなビジネスを考え、実行できるように、サポートしていくセミナーを小美玉市として複数回に渡って実施していく!とのことで、今回第1回「ローカル&スモール ビジネスセミナー」が小美玉市主催で9月3日(月)に開催されました。

セミナー講師は、「小美玉マーケティングスクール」の講師でもある加形拓也さんと、シェアリングエコノミー事業を中心に事業展開をされ、世界25か国、50都市のairbnbに宿泊されたご経験がある御子柴雅慶さんのお二人からそれぞれ講演していただきました。

なぜ今、
地域初のローカルビジネスが注目されるようになってきているのか

昨今、皆さんの周りでもいろいろなシェアリングサービスが垣間見られるようになったのではないでしょうか。その中でも近年注目されているサービスについて学びました。たとえば、

① 「airbnb」 
『空いてる部屋や家を貸したい人』と『借りたい人』をマッチングさせる民泊サービス

② 「Anyca(エニカ)」
使っていない車やセカンドカーなどを気軽に貸すことができるカーシェアサービス

③ 「Trip Adviser(トリップアドバイザー)」
ホテル等の旅行に関する口コミ・価格比較を中心とする、ウェブサイトおよびアプリ

このようなサービスができたお陰で、個人でもあまり労力をかけることなく、高度な専門スキルがなくとも、自分の身の周りにある資産を活用して、ビジネスをスモールスタートでき、収益を得ることができるようになってきました。

そもそもシェアリングエコノミーとは?

シェアリングエコノミーとは、「物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み」と定義されています。

つまり、自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまなサービスのことです。

シェアリングエコノミーの主な5分類

このようなシェアリングサービスを活用することで、個人でも、あまり知名度の高くない地域や立地でも、あまり労力をかけることなく、人が集まる仕組みやビジネスを始めることができるようになりました。

自分が好きなこと、得意なことは何?小美玉市の課題って?

個人でもスモールビジネスをしやすくなった今、改めて「自分が好きなこと・得意なこと(I  love)」、「困っていること・願うこと(I wish)」を紙に書きだしてもらいました。そうしていく中で、小美玉市の課題も見えてきました。

今まで「地元に何もない」と感じてらっしゃった方も、シェアリングサービスを利用し、身の回りのものを有効活用することで、今まで価値があると思っていなかったもの・コトが他の人からみると価値があって評価されたり、自分の好きなこと・得意なことでビジネスに繋がったり、自己実現になったり、地域の人と人とが繋がりコミュニティが広がっていく、、、そんな可能性を大いに感じるセミナーでした。

上記のイベント情報はダイヤモンドシティ小美玉 facebookページからご覧いただけます。

5年後の私は、どうなっていたい?未来の私を描く「ライフデザインワークショップ」の開催レポート①

これからどんな暮らしをして、どんな仕事をしていきたいか。生き方について夢を広げて自分の未来の姿を描くのは、とても楽しいこと。皆さんも、こんなことをしたい!こんな場所で暮らしたい!など、自分らしく生きる未来の姿を、思い描くことがあるかと思います。

しかし、その未来への夢は、時とともに変わっていったり、イメージが漠然としていて方向が定まらず時間ばかり経ってしまったり・・・ということも多いのではないでしょうか。

自分の中に芽生えた未来への夢。それを大切に育てていくには、ステップを踏んだプランを持つことが必要です。さらに、そのプランが自分にとって本当にしたいことか、自分の能力や個性に合っているか・・・など、深く考えて客観的に分析してみることも大切です。

そこで、ミライカレッジは、未来像を描くサポートをする「ライフデザインワークショップ」を、2018年8月4日(土)に、都内で開催しました。

ミライカレッジが専門家とともに開発を進める、オリジナルの「ライフデザインプログラム」を通じて、参加者は未来の自分を具体化。

このワークショップに参加したのは、ミラカレクラブのメンバーを中心とする、20代から40代の首都圏在住の女性たち10名です。

ライフデザインに興味いっぱいの女性たちが、約3時間にわたって未来を思い描く時間を楽しみ、最後には5年後の自分に向けてのプランを作成しました。

今回のプラン作りで使用したプログラムは、ミライカレッジと帝京大学で生涯学習や成人の学びがご専門の森玲奈先生が共同で研究をして、開発に取り組んでいる「ライフデザインプロジェクト」です。森先生は、これまで多くのワークショッププログラムを開発されていることから、共同研究パートナーになっていただいております。

今回のプログラムを開発するにあたり、私たちが参考としているのはスタンフォード大学の人気講座である「ライフデザインプログラム」です。

その内容は、日本でも『ライフデザイン―スタンフォード式 最高の人生設計』(著者:ビル・バーネット、出版:早川書房)の中でも紹介されていますが、約6カ月にわたり自分の特性を見つめて未来を描いていくというものです。

アメリカで実績を持つこの方式に触発されながら、ミライカレッジでは、日本の暮らしや仕事の環境に合わせたプログラムの開発に取り組んでいます。

ライフデザインの習慣をもっと身近に! 気軽にトライでき、未来を描くことが楽しくなる短時間のプログラムをご提供。

今回、実施する「ライフデザインプログラム」の所要時間は、約3時間。多くの人にライフデザインに興味を持っていただき、気軽に参加していただけるように、コンパクトな内容となっています。

将来の自分を左右するライフデザインといえども、その内容は堅苦しくありません。用意されたシートを使い、直感的に思いつく言葉を書き込んだりするゲームのような方式を用意。想像力を膨らませ、遊ぶような感覚で進めていきます。

また、集まった仲間とともに人生観や仕事観を話しあって互いに刺激を受け合えることも特長で、参加することで視野が広がり、未来を考えることが楽しくなる! そんな体験を提供します。

その第1回目の開催となる今回のワークショップ。どんなふうに進めていったのか、詳しい内容については、次回の記事でご紹介します。