リモートワーカー②  やりたい仕事が2つあるなら両方にトライ! Wワーク派の女性をご紹介。

育児をしながら、以前からの夢をかなえて起業にチャレンジ。在宅でできる2つの仕事で収入を得るリモートワーカー

仁束真麻さん(福岡県)は、保育園に通う2人のお子さんを育てる女性です。お勤めをしながら育児に取り組んでいましたが、お子さんが病気がちであったことから、フルタイムの勤務との両立が難しく、退社をして在宅でできる仕事に切り替えたいと考えていました。
その時、思い出したのが、特技であるクラシックバレエに関する仕事をしたいという昔からの夢。ちょうどそのタイミングで、バレエをもとにしたエクササイズを教える仕事があると知り、さっそく講師の資格を取得。自宅で教室をオープンする準備を整えていきました。

特技を活かした仕事には夢があるものの、正社員時代に比べて、収入が安定するのか不安なものです。レッスンや家事・育児の合い間に働くことができ、これまでの事務職での経験が活きる仕事を探す中で、リモートワークで行う事務の仕事に出会いました。
当初は、会社に勤めながら、副業としてリモートワークトライアル。引き受けた仕事は、企業から発注されるレポート作成で、この仕事が順調で自信がついたことから、8年間務めた会社を退社しました。
本格的なリモートワーカーとして働き始め、約半年たった現在の仕事の内容は、企業から依頼される仕事をスタッフに割り振り、どのように進めるか指示をする管理業務です。スタッフの皆さんの作業がはかどるように仕事の方法を提案するなど、プロジェクトのリーダーのような役割を担っています。

在宅の仕事は柔軟にスケジュール調整ができるのがメリット。異なる2つの仕事を持ちながらも、余裕とハリのある暮らしを実現

育児・家事と仕事との両立だけでも大変なのに、2種類の仕事を抱える生活は、慌ただしくはないのでしょうか。
仁束さんが、一日に働く時間は平均して6時間で、レッスンのある時はリモートワークの事務の仕事を短めにして、レッスンのない時間帯に集中して働くように調整。休憩をしたくなったら料理を作るなど、家事を行うことで気分転換を図ります。2つの仕事とも在宅で行えるので、お勤め時代によく感じていた時間に追われるストレスや、お子さんが病気になった時の預け先の心配がなくなったそうです。
また、ご本人いわく、性格が「セカセカとしているタイプ」だそう。異なる仕事を並行して行うことで、行動的な自分の特性がより発揮され、生活にハリが出てきたとおっしゃいます。

2つの仕事を抱えていても、以前より時間と気持ちに余裕が生まれた仁束さん。得られた時間は、お子さんとのコミュニケーションに充てています。とくに充実したのが、夫婦と子供が全員そろう夕食後の時間帯。以前は、一日の終わりごろには疲れ切ってしまい、遊び相手をすることがしんどい日もあったそうですが、今では家族みんなが楽しみにする時間になっています。

直接会うことができないからこそ、丁寧な仕事が必要。リモートワークを始めたことで、事務のスキルやコミュニケーション能力が向上。

在宅で仕事を一人でしていることのデメリットは、お勤め時代のように職場の人から仕事を教わったり、新しい情報を得ることができないこと。そのため、もっと幅広い知識を蓄え、レベルアップしたい!という気持ちが自然と湧き、仕事にハリが生まれるといいます。

また、コミュニケーションのほとんどは、メールやチャット経由で行われるので、意思疎通がしっかりできるよう、注意を払っているそうです。お客さまや仕事仲間と顔を合わせる機会がないからこそ、仕事はよりていねいに。意識を高く持って仕事に臨むことで、仕事のスキルも向上しているといいます。

場所や年齢にかかわらず働けるリモートワークが、今と未来の夢をサポート

仁束さんが、ご主人とともに将来の夢として描いているのが「海外移住」。子供が巣立ったら、気に入った国で暮らしたいと考えているそうです。まだ漠然とした憧れの段階であるとおっしゃいますが、その夢に現実性を与えてくれるのがリモートワーク。能力や経験があれば年齢に左右されず、老後、どこに住んでいても仕事を続けることができます。
今の夢であるエクササイズ教室、将来の夢である海外移住。どちらも支えてくれる自分にぴったりの仕事として、リモートワークこれからも続けていきたいと考えています。